チャイナドレスとアオザイのKOLO
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氾濫するコピー製品 (後半)

中国事情コラム

最終更新日:2017年4月4日 

はじめに

前回、中国ではVTR(ビデオテープレコーダー)が普及してない話を書いた のですが、MDも中国では全く普及していません。いろんなソフト(CDやDVD やゲームソフト)がマクドナルドのハンバーガーより安く買える国では、 なかなか普及しないようです。(^^) その他、普及していないものは、シングルCDも中国では見たことがありません。 同じぐらいの値段ならみんな曲がたくさん入っている方を買うからでしょうか? 中国のパソコンソフト店に行くと、1枚のCD−ROMにいろんなソフトが入って いて、驚いてしまいます。たとえば、私はフォトショップだけ欲しくて買いに 行くと、中にはその他のソフトが20種類ぐらい入っています。フォトショップ だけあればいいのですが。

日本のソフト  

中国のレンタルビデオの話ですが、日本のソフトもたくさんあります。古い ものでは「おしん」、や高倉健のドラマがありました。それ以降はちょっと 間が空いて、「東京ラブストーリー」、「101回目のプロポーズ」、「1つ屋根 の下」など、一番新しいのは、「GOOD LUCK」まであります。日本のドラマは、 たぶん全部で50タイトルぐらいあると思います。

フジテレビ系とTBS系のものが 多いのですが、驚くことに日本で放送が終了して大体1ヶ月後にレンタル開始 します。でも最近は日本のドラマはあまり人気がないようで、年に2,3本しか 新しいのが入らなくなりました。 どうして入荷しなくなったのか分かりませんが、最近は韓国ドラマが中国では すごい人気なので、日本のドラマは、無視されて韓国ドラマばかりに力を 入れているということです。実際レンタルビデオ屋でも、2年前はほとんど 韓国ドラマを置いてなかったのですが、今は日本ドラマよりたくさん置いて あります。「夏の香り」という韓国では終わったばかりのドラマが、もう 中国では売られています。

それと冗談のような話ですが、中国では映画が 公開されるよりも早く、DVDが出回っていることがよくあります。テレビドラマ でも同じように、まだテレビ放送もされてないのにDVDが売られています。 あと中国では、日本アニメの人気があり、「ドラえもん」、「ちびまるこ」、 「タッチ」、「一休さん」などテレビでよくやっています。面白いのは、 吹き替えの声が日本のオリジナルに似た声を探そうという意図があるのか、 吹き替えの声がすごく似ていたりします。中国語を話す人は世界に14,5億人 いるので、さすが人の多いところはスケールも違います。

海賊版の問題点  

安い海賊版のせいで、高い正規版が売れないことは、ソフトを開発している アメリカや日本の企業などにとっては、もちろん頭がいたい問題ですが、 意外なことに中国にとっても問題があるようです。エリートの中国人がよく いうのは、「海賊版のソフトウェアのせいで中国のソフト産業はよくならない のよ。海賊版ばかりだったら、儲からなくて誰もソフト開発しないじゃない。 だから中国のソフト産業は発展してないのよ。」というようなことを何度か 聞いたことがあります。  

 しかしもう一方で、「安く買えるコピー製品(コンピュータソフト)の おかげで、中国人は最新の技術を使えるんだよ。もしソフトが高かったら学生 はコンピュータなど買えないじゃないか。」という声もよく聞きます。現実的に もし日本みたいにソフトが1枚1,2万円ぐらいするようだったら、ほとんどの学生 は何のソフトも買えないでしょう。でも今は1枚5元(=70円)なので、いろんな ソフトを自由に買うことができます。  それじゃマイナスとプラス面のどちらが大きいかといえば、本当のところ 分かりません。何とかあと数年このままの状態を続けて3年から5年後ぐらい には全面的に規制していくというのが、中国人と政府にとっての一番いい方法 ではないかと思います。

中国政府は、コピー製品を撲滅できるか?  

中国人がコピー製品を買う一番の理由はもちろん正規版は高いからです。 政府が必死になって海賊版を取り締まらないのは、それは、中国人民が望ま ないことだからというのが本当の理由だと思います。(現状では貧富の差が激しいので コピー製品をなくすことは、貧困層の生活水準のさらなる低下につながり、なるべく避けたいと考えているのだと思われます)。

たとえばCDを買うと、海賊版は6元(=90円)ですが、正規版は約60元(=900円) と10倍の料金です。正規版を買うようになる条件としては、まずは豊かになる ことだと思いますが、頭がいいというか、ずるがしこいというか、そういう 国民性がある国なので、先進国なみに豊かになっても恐らく全部なくすことは 難しいのではないでしょうか。

特に今の状況では、食費と教育費と住居費を引いたらどこの家も、ほとんど お金が残ってないという状況なので、海賊版を撲滅するのは厳しいと思います。 普通の中国人はいくらなら正規版を買えるかということでは、たぶん理想 としては20元(=300円)なら、みんな正規版を買うと思います。高くても 30元(=450円)ぐらいまででしょう。これ以上高くなってしまうと、みんな 海賊版しか買わなくなってしまいそうです。  

最後に  

今後コピー製品がなくなってしまうのか分かりませんが、とにかく中国人が日本や韓国のドラマや映画など、たくさん見るようになったのは、嬉しい ことだと思います。きっかけになった理由は、安価なコピー製品ですが、 ドラマやアニメなどを通して、変な誤解をせずに、他国の習慣や文化など理解してもらって、親しみを持ってもらえばと思います。 日本のメディアにも、知的所有権を侵害されるから中国への販売をためらうのではなく、映画やドラマや音楽など、なるべく積極的に販売していってもらいたいと願います。

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