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チャイナドレスコラム生地の知識について最終更新日:2001年5月29日
はじめに チャイナドレスを買う際には一番重要なことはコラムの1回目にも書きましたがサイズがあっているかどうかです。もちろんサイズ゙があっていなければ着ることができず、買っても役にたちません。店のほうでもサイズが違ってしまった場合には要らないものを売ってしまったということになります。今回のテーマの生地というのも2番目に大切なことなので今回は生地についてのことを書きたいと思います。ご購入の前に知っておいて欲しいことを書いたので参考にしてください。
チャイナドレスを売っている店はほとんどの店が化学繊維しか売っていなかったり(安売りをメインにやっているところ)、シルクのみに特化(高級店)しています。あまり当店のように何でも売っているというところはないようですが、当方がなんでも売ることにしている目的は、選択肢を増やしていただくという目的と同時に生地について客観的な意見を言える立場にいるという意味があります。これは中国の生地屋でもそうなのですが、レーヨンしか売っていない生地屋はレーヨンは扱いやすいとか宣伝しますし、シルクをメインに売っている生地屋は品質がいいことを宣伝します。重要ななことは、消費者が選択できるようにいろいろな情報を提供して悪い点と良い点を説明した上で、承知の上で買っていただくということだと思うので、今回はさまざまな点から生地について分析したいと思います。またこのようにネット上で誤解を招くような情報が氾濫しているのは、店の方が始めたばかりでよく分かっていないせいもあると思います。 1、生地の流通の知識どれぐらいの種類の生地が市場に出回っているかというと、現時点であるのは、だいたいでポリエステルと天然シルクがそれぞれ500種類ぐらいあると思います。ただし当店ですべてが買えるというわけではありません。当店で買いつけることができるのは化学繊維300種類、天然シルク350種類ぐらいです。当店では天然シルクをメインにやっているので、天然シルクをたくさんアップしているのですが、アップしていない生地で買えるものも多くありますが、アップしていない生地はホームページに載せてもあまり売れないものなので、見る方も売る方も手間がかからないように格好いい生地のみアップしています。補足になりますが、中国にくればたくさんチャイナドレスの生地があるだろうとお考えになるかもしれませんが、上海で一般の人が探せる天然シルクの生地の種類は歩き回っても100種類は探せないと思います。中国で普通に生活している分には、あまりみかけません。街で売っている物はほとんどが化学繊維のものです。 2、生地の製造の知識天然シルクの生地は、1年中いつでも置いてあるものが100種類ぐらい、あと季節によって、色を変えた生地が流通しています。1回のみ製造という生地も結構多くて、この場合大体300mのみ生産されます。この場合、店において在庫がなくなってしまったらあとは生産されることはありません。評判がよかったらまた生産されると思いますが、いつになるかわかりません。これは困ったことなのですが、1回で生産できる生地の単位は300mなので、次も同じ生地を作ろうとした場合に、まったく同じ色のを作ろうとしても少し色具合が違ってしまうときがかなりあります。なのでたとえば前回半袖ロングのドレスをご注文されて、今回はボレロを作ってくださいといった注文のときは、上下で色が少し違ってしまう可能性がありますので注意してください。こういうケースでは縁の色も違ってしまうために、できれば同時に注文することをお勧めします。 縁(パイピング)と裏地に関しても流通している色は安定していなく、10から30種類の色が定期的に入れ替わっています。パイピングの色というのもいろいろ選べるわけではないのです。また当店ではほとんどの生地で最低1着分の生地の在庫を持っていますが、このように在庫を持たない店の場合には、注文が入ってから店に生地を買いにいっているために、多分10%から30%の確率で在庫切れになってしまうと思います。というのは生地屋で1つの生地在庫が置いてある期間というのは大体2週間で2週間後には売れてしまうことが多いからです。 在庫を持たないやり方のときは2週間に一度生地を入れ替えなくてはなりません。 好きな生地があるときには予約を入れたほうがいいかもしれません。 自分で絵を描いて、色を指定して作ってもらえるかというような質問がありますが、この場合模様を設定するのにかなり大変ということと、最低1回の生産で300m作る必要があるということで高額な費用がかかります。300mというのは、タンクを使って色で染めるのにそれぐらい作る必要があるそうです。値段は送料と300mの生地代で50万円ぐらいだと思います。普通流通している生地の色を指定して作る方は、300mの生地と送料を含め全部で30万円から40万円ぐらいと考えてください。この場合も最低300mの生地を買わなければなりません。 3、生地の種類についてチャイナドレスの生地の種類は、当方の区別の仕方では、
の5種類しかありませんが正確にはもっと細かく分けなけらばなりません。たとえば100%シルクは生地質は結構種類がありますし、他に麻系、レースの生地などもあります。とりあえず今回は便宜上、
と細かくわけてそれぞれの特徴を表にしてみたいと思います。同じ生地成分でも、生地質が少し違うので全体的な傾向としてみてください。
4、生地の表示についてチャイナドレスの生地を買う場合には、お客様の方では、生地の表示をみて選ぶしかないのですが、この表示方法がかなり混乱してしまうような状況になっています。たとえば最近ネット上でみた生地の表示ではシルクを想像しそうな表示が下のようにたくさんありました。 結論を先に言えば、仮に店で実際に売っているのが下の表示通りの場合には、(1)、(2)、(3)、(6)がシルクだと思われます。(4)、(5)、(7)、(8)、(9)、(10)はどうにでも解釈できるために誰が見ても混乱してしまいます。
と表記はもっとありますが、消費者がシルクの生地だと思う可能性がある表記が10種類以上もあり、わけが分からなくなってしまいます。更にこの表示でも判断に困ってしまう上に、中にはシルク100%と書いてレーヨン100%を売る店も実際あります。シルク100%のチャイナドレスは当方の薄手のシルクのような生地以外にはありえないです。表示でも混乱してしまうのに、表示と実際の生地が違うと2重に混乱することになります。物が送られてきても、店の方にシルクと言われてしまえば実際どう見分ければわからないのでどうすることもできません。区別の仕方はライターで少し燃やしてください。毛が燃えるようなにおいがするのがシルクで、ビニールのような燃え方をするのが化学繊維です。ただ、送ってきた製品を燃やしては、着ることができなくなってしまうのが問題ですが、たぶん唯一燃やせる部分は、フロントの斜めのあわせの部分の内側はちょっと切って燃やすことができると思います。 このようにいろいろな表現になってしまう原因は、
などです。たとえば、中国では、人工シルクというのは、主にレーヨン主成分の化学繊維のことで、シルクはまったく使われていません。このシルクが全く使われていない人工シルクをベトナムの方では、チャイナシルクとか上海シルク、中国シルク、上海ブラケットとかいうそうです。香港では英語表記のブロケードシルクという表記が主体のようです。当方では、このレーヨン主体の物は化学繊維と表記して、シルクと化学繊維の混紡の物は天然シルクと表記するようにしています。天然シルクとはシルク100%ではなくて、シルク30%から40%と化学繊維60%前後の合成です。 一般にチャイナドレス業界でシルクのチャイナというとこのシルク100%ではない天然シルクが主流です。これはシルク100%でないので、安物と思われるかもしれませんが、たとえばパショミナ(当方専門でないので分かりませんが。)はパショミナ100%でなくて、シルク30%とパショミナ70%が最高とされているそうですが、チャイナドレスも同じで、シルクと化学繊維の混紡が一番高級で強い生地です。これに対して、シルク100%というのは薄くて、当方でいう天然シルクと比べると弱い生地です。100%シルクでないのに天然シルクと表記する理由は、チャイナドレスでシルクといったら普通この混紡のシルクで、これが最高級のチャイナドレスとされているからで、天然シルクと聞いてシルクを想像していただいて問題ないと判断しているからです。 5、最後に今回生地についていろいろ書きましたが、どの生地をかったらよいかというのは、目的別に違うので一概にはいえませんが、当方で買っていった人の評判では、天然シルクが一番人気があります。夏には綿、冬にはベルベットでもいいと思います。普通の店ではレーヨンが一番人気になっているのが普通ですが、当方のようなどの生地を買っても値段があまり変わらないときは天然シルクが一番人気がありますし、送ってみたところの反応は天然シルクが一番いいです。過去に天然シルクを送ったところ、いつも買うチャイナドレスよりもどうしてこんなに生地が厚くてしっかりしているのだ、夏なのに暑いというようなクレームがくるというようなこともあり、やはり生地というのは個人の好みなので上の物を参考にして決めていただけたらと思います。
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